高齢者親子二人暮らしJIBIRAのブログ

高齢者親子の日々の生活や経験を綴ります~☆彡

千里眼は本当にあった話

 今から35年ほど前の話です。父の体調がすぐれず、たまたま知人に話したところ、真言密教のお坊さんに相談してはどうかと言われました。しばしば、その知人の家に遠方から来るとのこと。私も含め、うちの家族は半信半疑でしたが、興味はあったので、行ってみることにしました。

 まず母が最初行きました。その知人宅には広い和室があり、数名の相談者が参加していました。床の間の前に祭壇が設けてあり、お坊さんの前には鳴動釜(護摩?)というものがあったそうです。一人ずつその釜にお米を投げ入れ、願い事をします。すると、グォーンと音が響きます。不思議なことに、沸騰しているお湯の上の釜に生米を入れるのに、後で出すとお米は生のままだったそうです。

 母は、子供が入試に合格しますようにと心の中で祈ったそうです。すると、お坊さんは「奥さん、何を願われました?残念ですが、その願いは叶えられませんなあ」

 「えっ?そうなんですか?」

 けれど、母は心の中で、いつも模擬試験の成績は合格圏内なので、まさか~と思ったそうです。

 しか~し、翌年の春、桜は散ってしまったのです。緊張して実力が発揮できなかったとのことでした。

 また、そのときに参加していた中年の男性がお米を入れたのに釜が鳴らなかったそうで、その後病気でお亡くなりになられたとのこと。生気がなく、鳴らなかったみたいです。

 後日、個別の相談があり、私ときょうだいが参加しました。

 まず、驚いたのが、お坊さんはうちの場所の大まかな地図と家の間取りをスケッチブックに書いたのです。

 うちは意外なところにも勝手口があり、「ここのドアの外が不浄だからお酒とお塩で清めていつもきれいにしなさい。」

 「この柱に貼ってある観音様のお札は、そもそも貼るものではなく、お仏壇か神棚にお祀りしなさい。」

 「ここに中古の冷蔵庫があるけど、不浄だから家の外に出しなさい。」

 「お父さんの病気は近々病名がわかって、治ります。お父さんが亡くなる時は、ガンで亡くなりますな。」

 家の場所は、知人がおしえる可能性がありますが、その他のことは家族以外知らないことばかりです。観音様のお札は、きょうだいが両面テープで柱に貼ったものですし、中古の冷蔵庫は、知り合いのスーパーが倒産したので、そこのを譲り受けたものでした。

 ただ、父が亡くなる時はガンで、というのは信じられませんでした。親族に誰一人、ガンになった人がいなかったからです。

 しかし、その約20年後、父は肺ガンで亡くなりました。

 その他にも、会社の役員に気をつけるようにと具体的に言われましたが、対処の仕様がありませんでした。

 それから、そのお坊さんには他の知人を紹介したり、いろいろ相談はしていました。一度、なぜそれほどわかるのですか?と聞いたところ、「私には竜の水神さんがついていて、どんなに遠くても瞬時に見に行ってくれて、私の頭の中に見て来たようにすべて映るのですよ。」

 私たちは不思議な体験をしたものです。その後、そのお坊さんのお弟子さん方にも相談したことがありましたが、お師匠さんのような偉大な力はありませんでした。同じように高野山で修行されるそうですが、力の差はあるのですね。

 そのお坊さんは父よりも早く逝去されたので、父の死因が当たりましたと報告はできませんでした。

 ここには書きませんが、もっと細かいことまで予知され、アドバイスもありました。

 そして感動したのが、お弟子さん方も含め、お坊さん方の読経の迫力です!

圧倒されます。テレビでも真言密教護摩炊きの様子がありますが、生で見るとすごいスケールです。

 うちは父方が浄土真宗西本願寺派なので、法事のときはお経をいつも聞いて、法話というのもありますが、退屈でつまらない話ばかりです。(親鸞様ごめんなさい)

 父は恐い人でしたが、たまにギャグを言っていました。

 「あのな、浄土真宗はな、仏教の中では一番楽らしいで。ほっとけ~ってなあ」